お勧め度：★★★★
株式投資部分を読みたかったので、前半の山本さんが書いた部分は面白かった。
シンプルな投資手法を紹介する本です。
目次
１ 配当によるインカムゲインに注目した投資法
この本で紹介するのは……インカムゲインによる投資、つまり「長期的に配当の成長が期待できる株を購入し、投資額を早期に回収する」という手法です。
本書5ページ
この方法に関心がない方は、本書籍は読まない方が時間が節約できていいです。
２ 営業費用売上比率（費用1円あたりの売上）に注目せよ
99%の人が知らないことですが、日経新聞やアナリストレポートを見なくとも、「営業費用売上比率」の高さとトレンドを基準に投資先を選ぶことで投資成績は目を見張るほと安定します。
本書14ページ
「営業費用売上比率」
本書はこの数値を非常に大事にします。
３ 倒産する企業に共通する3つの特徴
倒産する企業の大半は、次の3つのいずれか（もしくは複数）に当てはまります。
本書43ページ
▶自己資本比率が低い。特に自己資本比率20％以下は要注意
▶営業費用売上比率が低い。特に1.05未満、営業利益率で4.8％未満
▶法律の改正の影響を受ける。特に社会的に問題があるビジネスを営んでいる
４ 推奨銘柄
(1) 日進工具（6157）
この書籍で勧められています。
本書発売後、日進工具は順調に株価を伸ばしています。
(2) ヨシックス（3221）
ヨシックスは、居酒屋チェーンを経営する会社です。
新型コロナウィルス感染症のダメージを大いに受けています。
(3) JT（2914）
まさかJTが推奨されるとは。
(4) 技研製作所（6289）
推奨の理由は、
利益率が高く、増収を続けているから
118ページ
とされています。
(5) 扶桑化学工業（4368）
推奨の理由は、
ここ数年間、増収基調であり、営業利益率の水準が高いから
125ページ
とされています。
(6) プレミアグループ（7199）
推奨の理由は、
新しいサービスを次々と投入し、海外の事業も成長させているから
132ページ
とされています。
(7) 太陽ホールディングス（4626）
推奨の理由は、
増収基調で利益率が2桁以上あるから。また昨今、薬品の製造事業に新規に参入し、成長への意欲があるから
139ページ
とされています。
