日本盲導犬協会カードは還元率1.5%超を狙える隠れた最強候補クレジットカード

日本盲導犬協会カード 還元率 おすすめ

クレジットカードは還元率の高さが最強のものにしたい!

そう思って調べた結果「日本盲導犬協会カード」というのがあるのを発見した。

還元率は1.575%とネット上で出てくるが、その還元率はどうやって計算されているかよくわからないし、年会費もかかるようだ。

本当に日本盲導犬協会カードは還元率最強なのだろうか?

こんな疑問を持つ人向けの記事です。

目次

1 日本盲導犬協会カードの実還元率【利用額と年会費を考慮】

日本盲導犬協会カードが還元率最強と言えるかどうかは、持ち主の利用金額によります。

前年利用金額によって獲得できるポイントが変わり、年会費1375円がかかるため、利用金額が大きい方が還元率が高くなるからです。

以下結論としてまとめた表です。

前年利用金額によるポイントアップと年会費を考慮した実質還元率

2 日本盲導犬協会カードを持つべき人

2年間で220万円(1年平均110万円)購入する人であれば、たとえば、前年利用金額100万円で当年利用金額120万円とすると、還元率は1.30%になります。

ライバルの高還元率カードであるP-one Wizカードの実質還元率が1.3%ですので、年間110万円以上を使うことが見込まれる人であれば、還元率1.3%超を狙えるため、日本盲導犬協会カードがおすすめです。

年間110万円も使わない、という人には日本盲導犬協会カードはおすすめではありません。年会費分のポイントが獲得できず、還元率が低くなってしまいます。

年間の利用金額ごとの日本盲導犬協会カードおすすめ判定表。

年間利用金額日本盲導犬協会カードおすすめ?(期待還元率)
50万円×おすすめでない(1.04%)
100万円×おすすめでない(1.28%)
130万円○おすすめ(1.31%)

年間利用金額が130万円以上であるならば、日本盲導犬協会カードがおすすめ。最強の還元率クレジットカード。

なぜ130万円かというと、実質還元率が1.3%を超えるから。1.3%を超えないならば、年会費無料で実質還元率が1.3%のP-one Wizカードの方がおすすめです。

P-one Wiz | クレジットカードのポケットカード株式会社 (pocketcard.co.jp)

3 日本盲導犬協会カードの還元率の計算の仕方

日本盲導犬協会カードの還元率はどのように算出されるのでしょうか。

(1) 基本的な還元率は1.05%

日本盲導犬協会カードの基本的な還元率は1.05%です。

ア もらえるポイントはラブリィポイント

日本盲導犬協会カードは、200円のご利用ごとに2ポイントのラブリィポイントがたまります。

この「2ポイント」は、基本的なポイント1ポイントと日本盲導犬協会カードのボーナスの1ポイントの合計ポイントです。

ここではあまり気にしなくていいのですが、後述する「ラブリィアップステージ」というボーナスポイントの計算に関わります。

日本盲導犬協会カード | クレジットカードのジャックス (jaccs.co.jp)

イ ラブリィポイントの価値【1000ラブリィポイント=1050円】

1ラブリィポイントの価値はどうなっているのか?そもそも何に交換できるのか?

① ラブリィポイントの交換先

ラブリィポイントの交換先は、「Jデポ」にすべきです。

Jデポとは何か?と思うかもしれませんが、Jデポに交換すると、その分クレジットカード料金から割り引かれます。

実質的にJデポをもらえばキャッシュをもらうようなものです。割引なのでキャッシュをもらうより良いです。

ラブリィポイントカタログ(PDF)|ラブリィポイント|ジャックス (jaccs.co.jp)

② ラブリィポイントをJデポに交換すれば1000ポイントが1050円分の価値を持つ
ラブリィポイントカタログ(PDF)|ラブリィポイント|ジャックス (jaccs.co.jp)

インターコムクラブというジャックスカードの会員サイトからラブリィポイントをJデポに変えると、ラブリィポイント1000ポイントが1050円分のJデポになります。

ウ 基本的な還元率のまとめ:日本盲導犬協会カード10万円買う→1000ラブリィポイント→1050円分のJデポ

日本盲導犬協会カードで10万円買うと1000ラブリィポイントが貯まり、それを1050円分のJデポに交換できます。

1050円÷10万円=1.05%

1ラブリィポイントは、1.05円分の価値があります。

(2) 年間の利用額に応じて翌年のポイントがアップする『ラブリィ☆アップステージ』

ラブリィポイント|ジャックス (jaccs.co.jp)

日本盲導犬協会カードが高還元カードになるのは、この「ラブリィアップステージ」なるボーナスポイントをジャックスカードが設定してくれているからです。

1月1日~12月31日のカードショッピングご利用合計金額に応じて、翌年のポイントアップ率を決定いたします。アップ率は最大100%となり、使えば使うほどおトクになります。

ラブリィポイント|ジャックス (jaccs.co.jp)

ア 具体例

たとえば、2022年1月1日から12月31日までの期間に300万円以上日本盲導犬協会カードで買い物をしたとする。

そうすると、翌年のポイントアップ率は100%になる。

「ポイントアップ率」とは何ぞや?具体的にいくらもらえるのか。

ジャックスは公式ウェブサイトでこう説明しています。

「※ラブリィ☆アップステージのアップ率は当月獲得ポイントに乗じられ(小数点以下は切り捨て)、当月ポイントアップとして表示いたします。」

イマイチわかりにくいですが、具体例では以下のようなことになります。

2022年の1年間で300万円以上利用し、翌年のポイントアップ率は100%になる。

すると、2023年1月に日本盲導犬協会カードを10万円分買うと、基本ラブリィポイントは500ポイント獲得できますが(日本盲導犬協会カードではボーナス分があるので合計は1000ポイント)、この基本獲得ポイント500円にポイントアップ率100%をかけたポイントがボーナスとしてもらえます。つまり500ポイントがボーナスとしてもらえます。

その結果、2023年1月には以下のポイントがもらえます。

  • 基本ポイント 500ポイント
  • 日本盲導犬協会カードボーナスポイント 500ポイント
  • ラブリィアップステージボーナスポイント 500ポイント

合計:1500ポイント

1ラブリィポイントには1.05円分の価値がありますので、1500ポイントは1575円分の価値があります。

したがって、2023年1月に10万円を利用して1575円分のポイントがもらえるため、還元率は1.575%です。

ネット上で見られる「日本盲導犬協会カードの還元率は1.575%」というのは、このように前年の利用金額が300万円以上だった場合の数値です。

イ 利用金額ごとの還元率

年間300万円利用はややきつい。

それでは、それ以外の利用金額の場合の還元率はどうなるか。

ざっと計算すると上記のとおりの還元率になります。

「50万円以上利用でも翌年は還元率が1.313%になるのか!超高い還元率だ!」と思えます。

しかし、忘れてはいけないことがあります。

日本盲導犬協会カードは、年会費有料のクレジットカードなのです。

(3) 日本盲導犬協会カードの年会費1375円を差し引いた実質還元率

日本盲導犬協会カードは高還元なのに無名クレジットカードであるのは、年会費がかかるから。

本人会員 : 初年度無料 / 次年度以降1,375円(うち消費税125円)

家族会員 : 本人会員が入会初年度の場合に限り無料
      次年度以降1名あたり440円(うち消費税40円)

日本盲導犬協会カード | クレジットカードのジャックス (jaccs.co.jp)

しかし、真のクレジットカード賢者は、年会費無料か有料かは気にしません。

気にするべきは、「ポイント-年会費」で計算される実質還元率です。

日本盲導犬協会カードは、1年目はアップステージのボーナスポイントもなければ年会費もかかりません。

よって、1年目の実質還元率は1.05%です。

では、2年目は?1年目の利用金額と年会費も1375円を考慮に入れた実質還元率は以下のとおり。

たとえば、前年利用額が100万円で、今年の利用額が150万円だった場合の今年の実質還元率は、1.33%です。

4 日本盲導犬協会カードのポイント有効期間は2年

ポイントで気にしなければならないのは、有効期限切れでポイントが使えないことです。

日本盲導犬協会カードは、ラブリィポイントからJデポに交換すればクレジットカード料金から減額という最高の使いみちを用意してくれていますので、JCBカードのように「ろくな交換先がない」という事態になるようなことは避けられます。

交換可能ポイントが貯まるのに1年かかるが、有効期限が1年間しかないならば、実質的に交換ができないので、還元率が高くても意味がありません。

では日本盲導犬協会カードの有効期間はどれほどか?

ポイントの有効期限はポイント獲得月から2年(24ヶ月)後の末日までです。

ラブリィポイント|ジャックス (jaccs.co.jp)

ポイントは2年間有効。

最初に日本盲導犬協会カードを利用してから2年以内に10万円分を利用すれば、1000ポイント貯まって交換できます。

2年以内に10万円分使えばいいので、有効期間は全く問題にならないと言えます。

5 日本盲導犬協会カードはkyashにチャージできる

「日本盲導犬協会カード kyash」で検索される方がけっこういるようです。

日本盲導犬協会カードでkyashへの入金は可能です。

6 日本盲導犬協会カードのデメリット

日本盲導犬協会カードのデメリットはそんなにない。やはりデザインの好みか。

(1) カード券面のデザインが犬

気にならない人も多いかもしれませんが、「犬は好きじゃない」とか「犬は好きだけどこのデザインはちょっと」という人もいそうなクレジットカードデザインです。

(2) 年会費有料はデメリットとはいえない

クレジットカードで年会費有料をデメリットと考える人もいます。

しかし、本記事を読むポイント強者にとっては、クレジットカードの年会費は獲得ポイントと相殺して考えるべきものであり、デメリットではありません。

日本盲導犬協会カードの年会費は、利用金額によって完全に封じ込めることができます。

よってデメリットではありません。

「日本盲導犬協会カードは年会費がかかるのがデメリット」と言っている人がいたら、その人はクレジットカードのお得度を正しく判断できない人なので、その人のことは無視していい。

後述する保険を考えると有料の方がかえっていい。

6 日本盲導犬協会カードの還元率以外のメリット・特徴

日本盲導犬協会カードは高還元以外にもメリットがあります。

(1) 日本盲導犬協会カードを持っていると盲導犬普及に寄付していることになる

日本盲導犬協会カードを持つと、自動的にしかも損することなく(実質還元率を下げることなく)公益財団法人日本盲導犬協会に以下3種類の寄付がなされます。

  • 入会時に1000円寄付
  • カード利用額の0.5%寄付
  • 年会費から500円寄付

日本盲導犬協会カードは、1頭でも多くの盲導犬を育成すべく、あなたに代わって寄付をさせていただきます。

日本盲導犬協会カード | クレジットカードのジャックス (jaccs.co.jp)

寄付をするのはカード保有者の「あなた」ではなく、「あなたに代わって」ジャックスが寄付してくれます。

他人のためになるのは幸福のためにはとても良い。

そして、このカードは自分で何もしなくても寄付が実施されるのでとてもよいです。

日本盲導犬協会カードで年間100万円買い物すれば、その0.5%である5000円と年会費からの500円で合計5500円寄付することになります。

これはとてもよい慈善行為です。

「私は慈善活動をしています。日本盲導犬協会カードを利用しています」と胸を張って言えるレベル。

年5500円を定期的に寄付する人はあまりいないでしょう。

(2) 年会費有料ゆえに旅行保険が充実

保険は、年会費有料で高還元率カードの魅力を高めるポイントです。

日本盲導犬協会カードは年会費有料カードなので旅行保険が充実しています。

日本盲導犬協会カード | クレジットカードのジャックス (jaccs.co.jp)

これで保険充実と言われてもよくわからないため、楽天カードと三井住友カードとで海外旅行保険の内容を比べてみましょう。

海外旅行傷害保険

日本盲導犬協会カード楽天カード三井住友カード一般
傷害死亡・後遺障害2000万円2000万円2000万円
傷害治療費用200万円200万円100万円
疾病治療費用200万円200万円100万円
賠償責任2000万円3000万円2500万円
救援者費用200万円200万円150万円
携行品損害20万円なし20万円
自動付帯or利用付帯自動付帯利用付帯利用付帯

こう見るとあまり差がないように見えますが、まずポイントとなるのは「自動付帯」です。

「利用付帯」のクレジットカードである楽天カードや三井住友カードを単に海外旅行に持って行って現地で怪我をしても保険金はもらえません。

他方で「自動付帯」のクレジットカードである日本盲導犬協会カードであれば、単に海外旅行に持って行くだけで保険金がもらえます。

自動付帯は何もしなくても海外旅行保険が付いてくるおいしい条件です。

「利用付帯」は実はやっかいな条件で、事前に当該クレジットカードで旅行に関する交通費や宿泊費を支払ってないと保険が付かないのです。

楽天カードの「利用付帯」は条件が昔より厳しくなっています。

保険が有効となるには、日本を出国する以前に 『募集型企画旅行の料金』 に該当する代金を利用条件のある楽天カードで支払っていることが条件になります。

募集型企画旅行に該当するもの

・旅行代理店で予約した海外パックツアー料金
・渡航先への航空券
・目的地までの乗継便の航空券

海外旅行傷害保険|楽天カード (rakuten-card.co.jp)

日本盲導犬協会カードなら、こうした保険が有効になる条件を気にせずに海外旅行に持参できます。

他に比較ポイントとなるのは「傷害治療費用」と「疾病治療費用」です。

日本盲導犬協会カード楽天カード三井住友カード一般
傷害死亡・後遺障害2000万円2000万円2000万円
傷害治療費用200万円200万円100万円
疾病治療費用200万円200万円100万円
賠償責任2000万円3000万円2500万円
救援者費用200万円200万円150万円
携行品損害20万円なし20万円
自動付帯or利用付帯自動付帯利用付帯利用付帯

海外旅行でお世話になる確率が高いのは怪我と病気です。死ぬ確率は怪我より低い。

傷害治療費用と疾病治療費用について、三井住友カードは見劣りします。

また、物を盗まれたりする携行品損害も可能性が高い事故です。楽天カードには携行品損害の補償がついていません。

日本盲導犬協会カードは、楽天カードと三井住友カードの欠点を持っておらず、自動付帯条件があることから、海外旅行保険が充実しているといえます。

さすが年会費有料カード。

7 日本盲導犬協会カードとあわせて持つべきカード

年間130万円以上はクレジットカードを利用するという人は、日本盲導犬協会カードをメインカードとしておすすめできます。

それと同時に、メインカードではないけれども、特定の目的のために持つべきピンポイントカードを紹介します。

(1) QuicPay(クイックペイ)を使うならセゾンパール・アメックスカード

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード

このクレジットカードはぜひ持ちたいです。

日本最強の還元率2.0%を簡単に実現できるからです。

QuicPayで支払う場合に、セゾンパール・アメックスと紐づけるだけです。

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